そんな台詞を聞いたことは ありませんか?
この台詞、特に、ボルトを打ったことのないような人に対しては誤解が生じる。
ボルトは どこにでも打てるものではない。
まず、岩が無いとダメ。
当たり前と思う方も居てはるかもしれませんけど
岩壁でなくとも登れないところもある。
で、まぁともかく岩があったとしましょう。
岩さえあればいけるか
ゆーたら、これ、だめ。
どんな岩でもいいわけではない。
岩にも色んな種類がある。
同じ岩でも岩の中の部位によって質が変わる場合もある。
硬過ぎると、打つのにおとろしく時間がかかったり、ジャンピングのキリがスグ減ってもうたりする。柔らか過ぎると、ジャンピングを まっすぐに持って打っていても、穴が広がったり、穴が欠けてもうたりする時もある。
穴開ける面の形状。値段の一番 安いリングボルトを打つ場合は ある程度以上の角度で凹んでいる場所だとボルトが刺さるより先にリングが岩に当たってもうて、穴は開けれてもボルトが打てないなんて可能性もある。これはボルトの形状にもよる。
これまた当然の話ですが、両手が空いてないと打てない。両足だけで立っていられるか、もしくは、足が接地していなくても、身体の一部をシュリンゲ・ザイル・その他で固定するなどして上半身が動かない状態にするか、などしないといけない。
例えば、水中で足をどこにもつけずに泳ぎながら打つなんて、よっぽど水球の達人でもないと無理。
例えば、空中懸垂中にセルフビレイをとってない状態で岩に手が届いたとしても力が入らないのでボルトは打てない。無重力状態で壁を押すと、自分が壁と反対方向に飛んでってしまう…、それに似た状態。
例えばカブってる壁を かなりランナウトして登ってしまった後、まだカブってる時にボルト打とうとしても、足だけでブラ下がっていられないのであれば無理。いや、足の器用な人は足でも打てるかも!そこまで来るとテレビに取材してもらえるかも。
大事なのが体力・気力。
ボルトマニアは別として、打ったことのない人、めったに打たない人がボルト1本 打つと、相当、疲れるはず。打ち終わった後、「もう動けないーー」なんてハメになる可能性も無きにしもあらず。
基本的に垂直方向。
何もとっかかりの無い岩壁をボルトだけを頼りに斜上したり、トラバースしたりするなんて、かなり大変。
登りの場合はアブミや それに類するものを使ったりしてボルトより上の なるべく高い位置に手が来るようにしてやると、ボルト1本あたりで稼げる距離が長くなる。が、これが水平方向となると、途端に距離が短なる。
まぁとにかく、「俺は そんなヤバいとこ行かねーよ。ボルトなんて持たねーよ。」って人は関係ありまへん。さようなら。
「俺は今まで千本のボルトを打ってきた。オマエに四の五の言われる筋合いはネー。」って方、失礼しました。さようなら。このブログを読む時間があれば、筋トレをするか、鼻糞でもホジっといて下さい。
「なんか困った時のために一応ボルトを持ってってる」って方、要注意。(ワテも この類です) ボルトが いつでも救ってくれるわけではないということ。打つには頭も身体も時間も使わなければならないということ。ボルトさえ持ってりゃどこでも突っ込んでええってわけではないということ。もちろん、どこでも登れるようになるわけではないということ。ボルトを使って登るには種々の条件が揃ってないといけないということ。覚えておいたほうが良さげ。かも。
以上、終わり、ちゃんちゃんっ。