2005年10月10日

10/8N-10 由良川 アイノ谷 ツボ谷

メンバー T井ちゃん・Y口さん・俺


・出発までの経緯

 当初、10/8-9で西ノ滝上部ゴルジュの下降についていかしてもらう予定だったが、天気予報は雨で中止となる。10/9-10なら天気予報も結構いいし、行ってみようということで、色々メールで連絡をとりあい、途中へこみそうになりながらもT井ちゃんが前から行きたかったらしい由良川に行くことになる。「登山体系にも載ってるど??」とのこと。「谷2本?え、何それ?」「泊まりで行けるんやったら どこでもええゎ。」。由良川は久しぶりやなー。行くとこは どんな谷やろなぁ。

・10/8

 20時半にY口さんに宝塚に来てもらい、2台 連なって園部へ向かう。園部の道の駅に俺の車を残し、やや小雨がパラつく中、1台で芦生ロードパークへ。駐車場にテントを張っていると間もなくT井ちゃんが着く。早速、蟹さながらに口の両隅から泡を吹きながらT井ちゃんのターボトークが展開されるが眠気が勝ち、寝袋に入り横になる。「勝手に寝てるし!」とターボトークが聞こえていたが、その後、間もなくT井ちゃんも寝た様子。夜は時々、シトシトと降っていた。

・10/9

 前夜泊のテントから出ると、時折 小雨がパラついているが、雲は流れてるし、切れ間が見えている。天気予報の通りに晴れたらええねんけど…。

 テントなど片付けてる間に雨は止み、晴れ間も覗く。ロードパークから京大演習林事務所前の駐車場へ向かう。入林届を書いてるとT井ちゃんが「こんなん詳しく書いても家族とかから『帰ってこないんですけど』て連絡はいらなんだら動いてくれへんし、あんまし詳しく書かんほうがええで。」と言う。確かにせやろなとは思ったが念のため全ての欄を埋めておいた。

 景色を見ながらトロッコ道を歩く。ところどころに橋がかかる。「これで体重かけても いけんけ?」て思うようなモノもあり、少し緊張感が走った。空の晴れ間が広がってきた。カヅラ谷出合以降は俺にとっては未体験ゾーン。T井ちゃんは「今までより道が荒れてくる」と言ったが、さほどでもなく、歩き易い道が続いている。T井ちゃんが「七瀬に着いたぁ」と歓声を上げる。河原にはブルーシートの下にテントが張ってあり、T井ちゃんは「釣師ちゃうけ」と言っている。由良川左岸から右岸に移り、T井ちゃんが「道あんねん」ゆぅんでピンクテープのついたところを辿る。が、T井ちゃん 少し腰ひけ気味に歩く。「ケツの穴締めていけぇ。」と声をかけてみるが、腰ひけ気味のまま。「こうゆうとこ嫌やねん。」とのこと。ピンクテープがついてる割には 道は嫌らしく、足幅ほどしかないとこが多くて、しかも崩れ気味なので、川までズリ落ちそうに見えないこともない…。「川沿いを歩いてもええんちゃうかな」て思てたら、その内、諦めたらしく川に降り、右へ左へと浅くて歩き易いところを選びながら遡る。川が向きを変えたり枝谷が入ったりするたびに地形図で現在地を特定する。南東に長く張り出した尾根を左に見上げながら遡り、尾根が切れたところで川がグルンと向きを変え、しばらく北か北西かに辿ったところで右岸から枝谷が入り、向きからしても ここがアイノ谷やろってことで ようやく取り付きに着いた。

 アイノ谷は両岸は さほど立っていないが、流れとしては結構 斜度があり、滝がポンポン出てくる。巻くのも嫌らしそうなので水流沿いを登っていく。2回ほどハーケン打った。滝と滝の間は倒木がドカドカっと詰まっていて なんだか汚らしくも見えるが これも自然の営みの一環なんやなと思う。2??3個 登れない滝も出てきて巻いた。上部に行くほど癒し渓となってくる。780mあたりで水も ほぼ無くなってきて二又(三又?!)で右又手前の緩斜面だがズルズルでよく滑るとこを5??10分ほど這い上がって枝尾根に出た。尾根の向きや高度計などから現在地を推測する。木が結構 生えてて上空は隠れているがGPSの電源を入れると感度良好で現在地がバッチリ特定できた。GPSなしで予測していた場所から50mほどズレた場所だった。雑木林になっていて、結構 太い木もある。倒木が多くて歩き難いところもあるが、広い尾根を地形図とGPSを見ながら694mピークを目指す。かなり分岐が多い尾根で どこでも降りてしまっても不思議ではない感じ。途中、GPSの電波が入らなくなったが既に分かりやすい尾根になっていたので そのまま地形図を見ながら歩く。694mピーク付近でGPS復活。で、再度 場所を確認、地形もみえてるとこは問題なさげなので、予定通り下ツボ谷へ下降する。おおむね枝尾根が歩きやすかった。約30分で由良川本流着。下ツボ谷出合の本流左岸が絶好のテン場になっていて焚き木もありそうなので ここを泊地とする。10分ほど遅れてT井ちゃんも降りてきた。

 自分の家でもないのに、「あー、帰ってきたな」という感じがする。平らで落ち葉が多く、整地することもなく立ち木を利用してツェルトを張った。T井ちゃんとY口さんはmontbellのtentを張るが少し離れている。もっとひっつけてくれたらええのに…、ま、えっか。

 今日は無洗米。洗わずに水に漬けておく、1時間は置いとかんにゃ。

 T井ちゃんからキャンプ生活の指図が飛ぶ。Y口さんは もう何回も谷中泊しとると思てたけど、訊いてみると「今回2回目」とのことやった。

 テン場あたりは焚き木の多いところで いい感じの木が売る程あった。シュリンゲで束ねて よぉけ運ぶ。Y口さんに焚き火の仕方を教える。木の並べ方、牛乳パック短冊の使い方?!、その他もろもろ、ここでもT井ちゃんは大活躍で焚き火講師となり口から泡を吹くほどの熱血講義?!をしていたんでY口さんは大変 勉強になったやろ思う。

 風が少しあり、濡れた身体ではちと寒い。火が安定してくる。やっぱ ぬくい。皆 火にあたる。ここは風の向きがコロコロ変わり、風上だったのが風下になったり、また風上になったり…。谷が曲がったりしているところは 風向き変わり易いんかなー。

 とりあえずビール(俺は焼酎のみ持参やったんでT井ちゃんに一口もろた)。小枝にウインナーを刺し、焚き火で炙る。T井ちゃんによると、ウインナーはアルトバイエルンが一番で、小枝は先をナイフで尖らせたほうが仕上がりが良いそうな。さすが ウインナー炙り10年のキャリア、T井ちゃんの炙ったヤツは美味かった。

 水に漬けて1時間後から米を炊き始める。先週は焦げ過ぎたので少し火が弱そうなとこに置いたが、炊けてみると前ほどではないにせよ予想以上にオコゲがある。ま、芯もなく美味しく炊けたので えっか。Y口さんがコンビーフ・ソーセージ・煮豆を炒めたものを作ってくれて、結構美味くて ご飯がすすむ君。T井ちゃんは白菜キムチ入り麻婆にゅうめんを作ってくれる。こうゆう辛味系は結構ぬくもり、この時季にええなと思う。俺から提供の おかずは あまり工夫も無い高野豆腐。ま、でも一品あるといいかなと思う。

 T井ちゃんのターボトーク、沢談義が炸裂する。今年夏の備後川大谷右又で遊んだ時のOさんの落石の話が出てきて、「もっと こうゆう風にすべきだっっ!」と教えてもろた。俺なんか そんなこと全く覚えてなかった。そういえばそうゆうことがあったかもしれんなぁ…程度。沢道の求道者T井ちゃんには とてもついていけないというか追いつけないような気がした。もしかして俺みたいな あまりこだわりの無いスチャラカ人間では沢に入る資格は無いんやろか…。とにかく落石には細心の注意を払う必要がある。俺は「落とさないようにする」ことはもちろんやけど、下側に居る人が自己防衛として上の者が移動している時は木の陰に隠れたり、なんらかの防衛策を講じるほうが効果的なような気がしている。

 焚き火は明るく、そこいら中の木を照らしている。手持ちの焼酎は200mlだけで、他はT井ちゃんからビールを一口、Y口さんからウイスキーを?口、T井ちゃんから"さーらりとした梅酒ぅ"を貰ったりしてると、「人の酒ばっかし呑みやがって」と突っ込まれてしまう。えろーすんまへん。その内 酒も無くなってきて寝た。寝袋に入ると少し暑いくらいやった。鹿が頻繁に鳴いている、何かを訴えているのか…。

・コースタイム

7:55 京大演習林事務所手前P発 高度計380mに合わす

8:40 赤崎谷出合

8:56 大ヨモギ谷出合

9:30 カズラ谷出合

10:05 七瀬

10:59 アイノ谷出合 465mになった高度計を475mに修正(気圧が上がってきてる!天気は快方へ) 休憩

11:18 アイノ谷出合発

13:41 780mh 遡行打ち切り、尾根へ

14:35 695mピーク

15:00 由良川本流下ツボ谷出合 泊





































・10/10

 ツェルトの向こうが明るなってきていたが、だるいのでそのままうだうだする。ガサゴソと音がして その内、焚き火の音がしだしたので思い切って起きた。朝飯は昨夜の麻婆にゅうめんに冷ご飯・ソーセージを混ぜた「ソーセージ入り麻婆にゅうめん雑炊」。朝から腹一杯になり、まったりモードから抜け出せない。まったりと沢装束に着替えて出発。

 薄曇りの由良川本流を遡る。左岸には道がありT井ちゃんY口さんは そこを辿るが、俺はバシャバシャゆわせながら歩いた。本流に滝がかかるとこで左からツボ谷が入ってきている。出合から簾状の滝が見えている。写真を撮ったりメモを取ったりしてるとT井ちゃんは先に滝の右岸側の斜面を這い上がっていてY口さんも それに続いていた。簾滝の水流の左脇が登れそうにも見えたがビレイなしで行く気にはなれない。水流から数m左の斜面を登る。T井ちゃん・Y口さんは もっと下流側の斜面を登っていってた。出だしは足の置き場の枯葉をどけながら慎重に登り、数m登った後は木の根っこをつかみながら登って簡単に落口に出る。T井ちゃんらは かなりの大高巻きで しばらく戻ってきそうにないので少し上流の平らなところでリュックにもたれて休んだ。落ち着いて周りを眺めると日本庭園に勝つ位、趣のある景色となっている。大木・落ち葉・陽の光・水流・…。こうゆう場所で ゆっくりするのもええもんやなと思った。

 近畿の山日帰り沢登り (続)では昨日のアイノ谷は「ハーケンあると良い」と書いたぁったんでY口さんのハーケン練習にいいと思ってたが、由良川本流のテン場まで降りる時間の都合があり、せわしなかったんで出来なかった。今日は時間もあり、5mほどの程良い滝が出てきたのでY口さんにハーケン練習&トップ練習をしてもらう。またまたT井師匠からスーパースペシャルな熱血講義があり、その情熱を受けてY口さんはカンコン ハーケンを打ち込んでいた。フリーでも登れるような滝で2??3回、Y口さんのハーケン&トップ練習をした。写真を撮りもっていっていると、T井ちゃんが先行。とある滝でY口さんビレイでT井ちゃんが水流右を登りだしていたが、俺は水流左のルンゼをフリーで登った。T井ちゃんは登った後、なぜか懸垂で降りて、自分でザックを担ぎ、「ビレイしてくれー」とオガり、我がでハーケン回収しながら登ってきた。人にハーケン回収をしてもらうと落とされると嫌やから そうゆう風にしたんやろか、それとも…。まぁ今日は時間もあるし別に えっか…。

 その後は癒し渓が続く。2??3mの滝で直登し身体を冷やすが歩いてると じきぬくもってくる。空は晴れ間が広がっていて気持ちがいい。忠実に本流を選び、尾根に詰めあがる。獣の足跡を辿ると笹は薄く、藪漕ぎは無かった。尾根からハイキング道はスグで、座り易い倒木の上でT井ちゃん持参のカレーうどんを皆で分ける。T井ちゃんは「遭難したら もう食糧が無いー」と嘆いて?!いる。

 しばらく歩き、892m地点のあたりで 左下に林道終点が見え、右手にハイキング道が続いている。T井ちゃんはハイキング道を行きたそうやったが、「林道のほうが早ょ帰れる可能性あるで」っちゅうて林道を選ばしてもろた。途中、倒木があり、林道終点最後まで車で来るにはチェーンソーを積んでくる必要がある。おおむね道は歩き易い。左には10mほど上に稜線があり、右下には遠くの景色が見えている。幾つかの林道分岐は西へ西へと選んでいく。やがて846m地点あたりと思われるところに着き、ハイキング道が横切っている。北に行けば欅峠?に出そうなので ちょうど北方向の幅広ハイキング道を選ぶ。間もなく中年夫婦ハイカーが上がってくる。どこから?と聞くと内杉谷を上がってきた様子、欅峠までは何分?と聞くと「2分もかからんのんちゃう」とのこと。「え?そんなに近いん?」。降りていくと ほんまにすぐ太い林道が見えてきて、そこが欅峠やった。T井ちゃんは ここを数年前に通ったことがあるらしく、懐かしがっている。長い下り林道歩きを経て演習林事務所横の駐車場に着く。

 湯に浸かるため河鹿荘に寄るが、駐車場に車が一杯なのを見てT井ちゃんは「こんなに車とまっとったら湯船も一杯やろしヤメとくわ」とスルーで帰ってしもた。Y口さんに「どうする?」と訊くと「浸かりましょぉ」とゆうんで 風呂場に入ると湯船には2人だけでガラガラやった。バラの浮く湯でストレッチをして上がり、園部でY口さんと別れ、妻の実家で甥・姪に揉まれてから帰宅した。

・コースタイム

8:01 下ツボ谷出合 泊地発

8:11 ツボ谷出合 525mhに合わす

12:06 尾根に詰め上がる

13:42 欅峠

15:09 京大演習林事務所P着








































・谷中泊で持っていこ思ったぁったけど忘れてもぉたヤツ

 木のスップン。(木製やのぉてもええけど とにかく軽いヤツ)
posted by Fontaine at 23:59 | Comment(4) | TrackBack(0) | '05 沢登り
この記事へのコメント
相変わらずお元気ですね。

T井さんは変わらずビビリが入ってまんなぁ・・・1回しか歩いてないけど

先日は佐○○さん他多数と行きましたが、雨で中途から下山で、聞けば一緒にと言う話が有ったのですね。
次回ご一緒しましよう。・・・宴会・宴会ね
Posted by りんご畑 at 2005年10月13日 17:15
いつも見ていただいてるようで どうも有難うございます。
T井ちゃんは土の斜面では慎重に行動するようです。そうそう、随分前?の話のような気もしますが、佐○○さんにはフラれたんですよ。もし お会いすることがあれば よろしくです。ほいでゎ。
Posted by Fontaine at 2005年10月13日 17:45
釣り師とかいうのはニュースの
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051011-00000012-kyt-l26
これではないですか。

どこに行ってもツキヨタケは多そうですね。
Posted by 夢水 at 2005年10月13日 22:07
"26日 入り、30日下山予定"なら4泊予定、七瀬のテントはキッチリ張ったぁったんで4泊でも何泊でもできそうな感じ。9日に一度 下山しているというのが 面白いですね。食料を買い足したんかな?!スーパーから家族に電話一本いれても良さそうな気がせんでもないけど。
今年の秋は茸が豊作ですね。
Posted by Fontaine at 2005年10月14日 07:40
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